昨今のプロ野球中継はカメラの技術が発達し、視聴者を満足させている。高性能スロー再生で、投手の球の握りまできちっと見せてくれる。スライダー、ツーシーム、フォーシーム・・・何を投げたかがハッキリとわかるのだ。データ分析も充実し、打者が打席に立てば、9分割されたチャート表が出てきて、「内角低めは3割4分と強いけど、内角高めは2割3分と弱いんだな」とパッと目に入れてくれる。
野球マニアにとっては、地上波で毎試合巨人戦が放送されていた頃の中継と比べても、楽しみが倍増したはずだ。しかし、野球中継で野球のことばかり話しても、野球ファンはそれ以上増えやしない。これがCS中継であれば、それで構わない。もっとも、製作費の潤沢な地上波中継だからこそできるのだが...。